苦い文学

ロイヤルな技能実習

昨日、北朝鮮から技能実習ビザで堂々と来日したのはキムさん。これから半年間、皇族のさまざまな活動を実際に経験し、皇族の技能を学びます。その様子に密着しました。

「国に帰ったら、自分の家族をロイヤル・ファミリーにしたいと思っています。日本の皇室のように長く続けるにはどうしたらいいか学びたい」と抱負を語るキムさん、今日は、さっそく最初の公務にチャレンジです。都内で開催される「なにかとってもまじめで良い人たちが全国から集まる式典」に皇族とともに出席します。

皇居から車で会場に向かう途中、スカイツリーを目にし、キムさん、なにやら興奮気味。「あれはミサイルですか? 発射ボタンを押してみたい!」と無慈悲な要求を繰り返すキムさんに、さしもの皇族もタジタジ。

式典の会場では、参列する良い人たちを前にキムさんはなぜか気の毒そうな顔つき。その理由を尋ねると……

「なんだか銃殺するのに忍びないですね……」

日本では皇族は銃殺などしない、と聞いて、やや拍子抜け?のキムさんなのでした。

「日本に拉致されたと思って頑張ります」とキムさんは意欲を燃やします。いっぽう、受け入れ側の宮内庁は「皇族の人材不足を補うひとつの選択肢になれば」と期待を語りました。