私たちはとても嬉しい。これほど嬉しいことは近頃なかった。思わずみんなで、祝杯をあげてしまいました。
といいますのも、昨日、滋賀県首長会議に出席した東近江市長が、不登校対策について、こんなことをおっしゃってくれたからです。
「文部科学省がフリースクールを認めてしまったことに愕然としている。フリースクールは国家の根幹を崩してしまうことになりかねない」
この発言を聞いた私たち、フリースクールの敵にして学校の守護者である教育委員会は欣喜雀躍しました。手を打って喜び、踊り出しました。
私たちの日頃の努力、献身、研鑽、苦労がついに認められたのですから。私たちの仕事が「国家の根幹」に関わる重大事であることを、ここまではっきりと言ってくださった政治家はいるでしょうか。
私たちの教育活動のすべては「国家の根幹」のためなのです。もし子どもたちが、学校に行けない子、体罰で死ぬ子、いじめられっ子、体育で倒れてしまう子ばかりだったら、いったい国家の根幹はそそり立っていられるものでしょうか。国家の根幹はもやしではないのです。それを体罰だ、虐待だ、隠蔽だなんだと言い立てる外野に私たちはうんざりです。
しかも、連中はまたぞろ新しい言いがかりをつけてきました。教育は人と人とのぶつかり合いです。ときどき手が滑って教師が子どもたちの NG な部分をジャニって(*)しまっても、大目に見るべきではないでしょうか。
私たちは、国家の根幹に人間の根幹がふさわしくない場合は、どうすべきか知っています。ふさわしくない根幹は、子どものうちからこうすべきです! 叩き壊し、崩し、潰し、粉砕し、焼き尽くし、溺れさせ……
(*)「ジャニる」とは「スマイルアップる」こと。