苦い文学

iPhone 15

新しい iPhone が発表された。iPhone 15 と名づけられ、もうじき発売だ。

私が今使っているのは5年前に買ったもので、バッテリーも劣化して、ひどい時には1時間で20%以下になってしまう。

画面もヒビだらけだ。端の方が粉々に割れているので、セロハンテープで補修を施してある。しかも、この状態で2年以上使い続けている。

そろそろ買い替え時なのはもちろんだ。というか、今年の初めから9月の発表のときを待っていた。なので発表されるとすぐに予約をした。

もっとも、予約が殺到しているのでいつ手に入るかはわからない。だが、こっちは2年間、待ち続けているのだ。数ヶ月伸びても別に気にもならない。

それどころか、予約した今、新しい iPhone を手に入れるのが怖くなってきた。というのも、そのぶん、自分が死に近づいているような気がするのだ。これは私のように長いスパンで買い換える人間が持つ感覚であり、1年や2年で買い替える人にはわからないかもしれない。

棺に収まった私の写真を撮るのは、どんなバージョンの iPhone だろうか。iPhone 50 PLUS だろうか? それとも、iPhone 83 MAX PRO だろうか?