苦い文学

日本版DBS

【ザンゲー通信 記者の論点】
教師による子どもたちへの性犯罪が後を絶たない。

学校だけではなく、学習塾も性犯罪の舞台となった。被害にあった子どもを思うといたたまれない。

このような状況で、我が国でも「日本版DBS」の論議が活発になっている。「日本版DBS」とは性犯罪歴のある人物が学校などで働けないようにするシステムだ。

だが、「DBS」は性犯罪を完全に抑止するわけではないことも指摘されている。というのも、これから新しく性犯罪を犯そうと教職についた「まだ見ぬ性犯罪者」については防ぎようがないからだ。

また、教師による性犯罪の増加も問題だ。この調子だと、たとえ「日本版DBS」が開始されたとしても、もう登録も追っつかなくるのではと懸念されている。

しかも、増加率を考慮に入れると、やがては教師全員登録という事態にもなりかねない。

もっとも、そのときには子どもに対する性犯罪はゼロになっている可能性が高い。というのも、もはや我が国には子どもはひとりもいなくなっているはずだから。