苦い文学

ブルース加速エネルギー

温室効果ガスを排出する化石燃料資源に代わるクリーン・エネルギー。先日、大学の研究チームが、クリーンエネルギーに関する画期的な発表を行い、話題を呼んでいます。

研究代表者「クリーン・エネルギーは、石油や天然ガスに比べ、非効率的で、コストも割高になるため、これが導入のネックとなっていました。ですが、私たちの新技術はこの状況を大きく変えてくれるでしょう」

大学の研究者チームが着目したのは「炎上」でした。ネットの炎上からエネルギーを取り出すことに成功したのです。

「化石燃料の燃焼は CO₂ をなどの温室効果ガスを排出しますが、その点、ネットの炎上はいかなるガスも生み出しません。完全にクリーンなのです」

(炎上したサイトやネットの誹謗中傷が研究室のモニターに映し出される。そのモニターと電球をつなぐと電球が輝く。拍手する研究者たち)

記者「ネットの炎上によって自殺者が続出する点についての批判もありますが……」

研究者「倫理的にはダーティでも、エネルギー自体はクリーンです」

研究チームはさらなるクリーン・エネルギー源にも注目しています。

研究者「私たちはいま『弱い者達が夕暮れさらに弱い者をたたく、その音が響きわたればブルースは加速していく』のブルース加速エネルギーの実用化にむけて取り組んでいます」

研究チームは、近いうちに、追い詰められた人々を集めて、幼児をたたかせる実証研究を行う予定です。