成熟した女性がもっとも憎むものはなんだろうか。
不正、性差別、理不尽な思い、無責任な組織、卑怯な男……これらは成熟し、まともな分別のある女性が等しく憎むところだ。だが、それらは最上位ではない。私の見るところ、女性が憎むものベストワンは日光だ。
でなければ、どうしてあのような忍者みたいな格好をするのだろうか。カラスのくちばしのようなサンバイザーで顔を覆うのだろうか。顔を布でぐるぐる巻きにした上に、カマキリのようなサングラスをかけるのだろうか。まるで日光を浴びたらたちまち灰になってしまうかのようではないか。
これはみな、女性が日光を憎むことはなはだしきによるのである。
だが、私はこうした女性たちを揶揄しているのではない。むしろ、激しい憤りを感じているのだ。
考えてもみてほしい。男は裸で歩いて平気だというのに、女性はそうではないのだ。これこそ太陽によるあからさまな性差別ではないだろうか。
ゆがんだ性差別行動をくりかえす太陽は、いちど炎上して痛い目にあったほうがいいと思っているのは私だけではないはずだ。