苦い文学

Jアラート防衛

今日は、政府の全国瞬時警報システム(Jアラート)の警報が発令され、朝から騒然としていた。

「落ちる」というので、国際社会における日本の地位や出生率のことかと思いきや、北朝鮮のミサイルのことであった。

北海道のどこかにミサイルが落下するというのだ。やがてこれは訂正され、当初思っていたほど危険ではないということがわかったが、それでも、朝の貴重な時間を北朝鮮に振り回されたのであった。

そして、これこそが北朝鮮の狙いでもある。私たちが慌てたり、怯えたり、北朝鮮の威力に「恐れ入ったり」するのを見るのが楽しいのだ。

しかし、ちょっと考えればわかるように、私たちを慌てさせるには、実際のところミサイルなどいらない。ただ警報が鳴れば、私たちは反射的に騒ぎ出すだろう。

ならば、むしろ、北朝鮮にJアラートのボタンを渡せば済むことではないだろうか。

北朝鮮は、ミサイルを発射する代わりに、ミサイルが発射されたというJアラートを鳴らすのだ。

これなら、わざわざ貴重なミサイルを撃たなくても済むし、日本もミサイル落下の恐れがなく安心だ。

ただし、大事なのは私たちのリアクションだ。そう思えば、鳴ったときにちょっとおつきあい程度に驚いてやるくらい、なんでもないではないか。