画像や文章を生成したりする AI は、既存のイラスト・絵画や文章を学習し、新しい「作品」を作り出す。AI が学ぶこれらの素材は、すべて私たちが描いたり書いたりしたものだ。
それで、AI に勝手に自分の作品を学習に使われた、と損害賠償を求めるアーティストもいる。
この問題については私はわからないが、AI がこれからも進化し、その学習もさらに広範囲になっていくであろうことは想像に難くない。
いっぽう、私たち自身もますますコンピュータ・テクノロジーに依存していくことも疑いない。これは、つまり、私たちの存在のなんらかの痕跡がネット空間に残されるということだ。そして、テクノロジーが進化するにつれて、私たちは自分の存在の大部分をネットに保存するようになるかもしれない。
そのとき、AI は私たちの存在をも素材として学ぶだろう。それは、コンピューター上の仮想的な人格としてアウトプットされるのだ。
いつか、AI は無数の人間を素材として、完全無欠な存在を生み出すことだろう。その存在には、死せる私たちすべての経験と叡智が結集している。計り知れぬ知識と洞察力をもつ、全知全能の神がついに生成されたのだ。
課題のレポートで使用禁止なのはいうまでもない。