I can’t be wrong about everything. I can’t be. It’s impossible.
(自分の全部が間違ってるなんてありえない。そんなの不可能だ)
イギリスのミュージシャン、モリッシーのライブ・アルバム Live at Earls Court(2005)の 15 曲目と 16 曲目の間に挟み込まれた一言だ。
モリッシーはそうかもしれないが、私はといえばとことんまで落ちぶれて、もう自分のすべてが間違っているのではないかと疑うまでになった。なにからなにまで、そう、歩くことも、いや、呼吸すら間違っているような気がしている。
もしかしたら、逆が正解なのではないか……そんなふうに考えた私は、今までと逆にふるまうことにした。
まず、自分が息を吸うときには、逆に吐いてやるのだ。そればかりではない、息を吐くときに逆に吸ってやる。
歩くときだってそうだ。右足を出すときに逆に左足をこれみよがしに出してやる。もちろん、左足を出すときは、右足を思い切って出してやるのだ。
やることなすこと逆だが、意外にうまくいっている。これで自分の人生も逆転するのではないかと、大いに期待している。