苦い文学

武里のカレン新年祭

今日は埼玉県春日部市の武里大枝公民館の講堂で、カレン新年祭(Karen New Year)が開催された。

カレン人というのはビルマの民族の一つで、ビルマ軍事政権の弾圧の結果、世界中で難民として暮らしている。

武里には 2 家族のカレン難民がおり、その日本語支援を行っている「武里日本語教室」が在日カレン人と協力し今回の開催となった。2019 年に引き続き 2 回目となる(カレン新年祭自体は日本では 1999 年から毎年開催されている)。

関東のカレン人、武里の日本人、その他のビルマの人々などが集まり、キャパ 250 人のホールは立ち見が出るほどの盛況となった。

内容は、カレン民族の歴史や現状を語るスピーチやダンス・歌の式典で、そののち、食事と歓談となる。

さて 2 週間ほど前、私はカレン人の主催者から、カレン民族に関する 8 分程度の日本人向けのプレゼンテーションを頼まれていた。プロジェクターで写真・動画なども見せてほしいという。

だが、準備に取りかかるにあたり、私は考えた。これはアヤしいぞ、と。

会場でどういうプロジェクター、どういうパソコンが用意されているかもわからない。

せっかく準備しても、プロジェクターが古すぎて接続できないという可能性だってある。いや、そもそもプロジェクターそのものだって、どうだかだ。

そんなわけで、私はかなり手抜きしたスライドを作って武里に向かったが、案の定、プロジェクターは用意されていなかった。

とはいえ、もともとなしでもできるように考えていたので、無事に短いプレゼンを終えることができた。