苦い文学

核を使うたった一つの習慣

核戦争のおそれが高まる今、なによりも重要なのは、ウラジーミル・プーチンに核兵器の使用を諦めさせることだ。

そのためになにができるだろうか。私は、特定の本のグループをロシア語に翻訳してはならない、と考えている。それらの本がプーチンの目に触れたら、核戦争勃発間違いなしなのだ。

まず、危険なのは「嫌われる勇気」的な言葉をタイトルに含む本だ。我が意を得たりとばかりに、プーチンがもっと嫌われる方向に勇気だしちゃったらどうするのだ。

そして「すぐやる人」という語がタイトルに含まれる無数の本も極めて危険だ。

いったい、これらの本の著者たちは、「すぐやる人」の手元に核ボタンがある可能性を考えたことがあるのだろうか。ないから、こんな無責任な本が書けるのだ。

同じような理由から、「後回しにしない」とか、「やる気を出す」とか、「やり抜く人」「できる自分に変わる」「結果を出す」「夢をかなえる」などなどの文句をうたう本もロシアに輸出してはならない。

これらの本を読んで感激したプーチンが出版社にハガキを送ったらどうするつもりなのだ。

しかも、山手線の広告にまで使われたりして。

「迷っていた自分の背中を押してくれたような気がして、核兵器の使用を命じました」(ロシアのいち独裁者、70歳)

いったい、著者たちはどう責任を取るつもりなのか。