「短期は損気」などといいますように、この世で一番避けるべきは、一時の怒りに我を忘れて、思いもよらぬことをしでかすことです。
では、怒らぬようにするにはどうしたら、よいでしょうか。
よく言われますのが、怒りを表に出す前に、数を数える、というもの。数を数えている間に、怒りがおさまり、冷静に対処できるというわけです。
もうひとつ、言われているのが、相手の立場になって考えるということ。これも大事なことです。
もし、自分が相手の立場だったらどう感じるだろうか? そんなふうに想像してみると、自分もあるいは同じことをしでかしていたかもしれず、そのぶん寛大な心持ちになれるというものです。
しかし、本当に怒っている時は、相手の立場など考える余裕もないものです。それに、それはなんだか、相手を許すようなことではありませんか。ですが、大事なのは、相手を許す許さないと、怒りは別物だということです。許す必要はないのです。ただ、怒りを鎮めることが大事なのです。
こんなとき役に立つのが、物事を別の目で捉えることです。
よく知られているのは、高速道路で乱暴な運転に出会った時の対応です。無謀な運転で追い抜いていった車を見て「ああ、トイレに急いでいるのだ」と思えば、腹も立ちません。カッとなってあおり運転を始める、などというのはまさに愚の骨頂でしょう。
ところで、最近の北朝鮮のロケットの連続発射は不愉快ですし、非常に腹立たしいことですが、これにしても、「ああ、あの国からは、ロケットまでがわれ先に逃げ出してる」と考えてみましたらば……