苦い文学

絶望教育

人生に絶望した人々による凶悪な犯罪が後を絶たない。

これは学校教育の不備によるものであろう。学校では、希望や夢については熱心に教えるが、絶望についてはまったくといっていいほど教えないのだ。

それゆえ、絶望した人はどうしたらよいかわからなくなり、ズドンとかグサリとかやってしまうこととなる。

そこで、長年教育問題に関わってきた私は、大胆な提案をしたい。

絶望に対する関心を育み、絶望への対応を学ぶ「絶望教育」を学校に導入するのである。

「絶望教育」はちょうど防災教育に似ている。

水害ハザードマップのような「絶望ハザードマップ」があれば、子どもたちは絶望をより身近に感じることができるようになるはずだ。

また、絶望した時の対処法については、「絶望避難訓練」がぜひがとも必要だ。さらに、絶望時に湧いてくるよこしまな想念から頭を守る「絶望頭巾」の配布も徹底したい。

現在の我が国では格差が広がりつつあり、多くの国民が絶望を余儀なくされている。こうした現状においては「絶望教育」の普及は急務であろう。

「絶望教育」を促進するとともに、消費を活性化させるため、「絶望教育」を申請した児童の家庭に 20,000 絶望ポイントを付与するなどの対策を政府には要望したい。