苦い文学

POCLANOS

今、韓国の音楽というと、いわゆる K-pop だが、こうした高度に産業化された音楽以外のものも、韓国にはたくさんある。

私はあまり知らなかったのだが、サブスクリプションで音楽を聴くようになって、音楽チャートにも、音楽番組にも出てこないし、ニュースにもならない、それどころか Wikipedia にも登録されていないが、良い音楽を作っている韓国の若いミュージシャンがたくさんいることを知った。

このところ、私がよく聴くのは、インディー系と大きく括られるようなものだ(もっとも、インディー系が何だかもよくわからないが)。

とくに気に入っているのをいくつかあげると、off the menu と wave to earth というバンドでどちらもギターの音がいい。rainbow note という女性二人組はシティポップで、最近、オリジナル曲(Venus)の日本語バージョンを出した。

JISOKURY は、写真やMVをみると、とぼけた兄ちゃんという感じだが、音楽は非常に洗練されている。最新曲の Mindless mind もよい。

김뜻돌(Meaningful Stone)は女性のソロで、この人の 2020 年のアルバム「A Call from My Dream」は、独特の雰囲気があってアルバム全体で聞かせる(これでなにか賞をとったそうだ)。

これらのミュージシャンにはある共通点がある。これは私も最近気がついたのだが、どのミュージシャンも、インディー系の音楽配信レーベル POCLANOS に関係しているか、かつて関係していたのだ。

POCLANOS のサイトを見ると、非常に多くのミュージシャンがこのレーベルを通じて曲を配信しているようだ。中には日本人の名前もある。

私が知っているのは、これらのミュージシャンのほんの一部だが、そこから判断するかぎり、この POCLANOS というのはなかなかやるなという印象だ。

POCLANOS の配信する音楽は聞きやすいものが多いので、ルー・リードの『メタルマシーン・ミュージック』みたいのを探してるという人以外は、このレーベルで何かしら発見があるにちがいない。