この世界には100人が100人誰もが真実だというような事柄は存在しない。
むしろ、たいていの事柄の真実性については、意見が分かれるのが普通だ。
そのようなわけで、ある事柄が真実であるかどうかは、それを嘘だという人がいるかいないかで、判定できる。もし、そういう人がいるとしたら、それは真実である可能性が高い。
私たちがコロナウイルスのワクチンの効果が真実らしいということを知るのも、こうした理由からだ。なぜなら、反ワクチン派が無視できないほど存在するからである。
また、反ワクチン派にしてみても、これらの人びとがその非合理的な主張に執着するのは、私たちという存在を抜きにしては考えられない。
さて、真実であるかどうかが、反対派の存在に依拠しているとなると、ある真実について反対派が一人もいない場合は、必然的にこれは虚偽であるということになる。
そのような事柄があるだろうか。
私が思いつくのは、銀行に関する真実だ。銀行は午後3時に閉まるが、実はその後から忙しい、と誰もが言い、これを否定する人を私はまったく見たことがない。
それゆえに、銀行員たちは午後3時以降は本当は遊んでいる、と断言できるのである。