やがて会長は話し出した。
「このままでは自分がダメになる、と私は考えて、発想を変えることにしたのです。子どもが悲惨なニュースに会うたびに笑おうと! 何があろうととことん笑おうと! その日から私の笑う日々が始まりました。赤ん坊が熱湯風呂に放り込まれると私は笑いました。小学生の列に暴走車が突っ込むやいなや大笑いです! 無理心中を図った親が我が子だけ殺して自分が生き残った日には腹を抱えて笑いました! それでついに」
私たちは今や公園にいた。幼児たちが大声を上げながら駆け回って、ぶつかったり、跳ね回ったりしていた。会長はこれらの幼児たちを見るや、さもうれしそうに言った。
「これらの子どもたちを見るだけで、もう笑いが込み上げてくるようになったのです! 殺された子どもたちの顔が重なって見えて!」
会長は腹の底から笑い出した。それは、あの素晴らしい心揺さぶる笑いだった。
すると、急に私も笑いが込み上げてきた。これが、笑わずにいられようか。私は身をよじり、のけぞり、笑い転げた。
私たちは腹の底から大いに笑った。あまりにも凄まじい笑い声だったので、きっと地獄の閻魔大王の耳にも聞こえたことだろう。