苦い文学

腹の底から笑う会(会員編)

腹の底から笑えずに苦しんでいる私であったが、そんな私を心配したのか、集会の後、会長が声をかけてくれた。

「少し、外を歩きましょうか」

初夏の心地よい陽気の日だった。歩きながら私は会長に自分の悩みを包み隠さず話した。「どうしても会長のように腹の底から笑いたいのです」

「実は、私もかつては笑えなかったのです」

私は驚いて会長の顔を見た。

「はっはっはっ! でも、今はこのように、腹の底から笑っています。どうしてか、その秘密をこっそり教えてあげましょう……私もかつて笑えなかったと言いましたが、それは、この世界があまりにも悲惨に思えたからです。ニュースを見れば、苦しいニュースが毎日のように流れてきます。特に、子どものニュースです。勲章持ちに轢き潰されたかと思うと、激しい虐待のなか、許しを乞いながら死んでいく子どもたちもいます。それに、いじめ、自殺! 私はもう耐えられなくなったのです」

会長はそのときの苦しみが蘇ってきたのか、しばし口を閉じた。私たちは黙って歩き続けた。