「難民すごろく」とは、駒の難民を進めて「難民認定」という上がりを目指すすごろくだ。数日前に私はふりだしの部分を紹介したが、面白いのはそこだけではない。
難民すごろくの盤を開くと、大きく2つの部分に分かれているのにお気づきになるだろう。
左の面は普通のすごろくのようだ。すでにお話しした、スタート地点の「成田国際空港」は左下の隅にあり、そこから発したマス目の列は複雑に蛇行し、交差し、絡み合いながら中央の上がり(「晴れて難民認定!」)まで続いている。
ではもう片方の右面はどうかと言うと、全面にわたって大きな円環がひとつ印刷されているだけなのだ。その円環はマス目からなっている。
しかも、このマス目のサーキット、完全に独立している。つまり左面の部分と繋がっていない。まったく別のすごろくのようなのだ。
この右側の部分が何かというと、ここは「入管収容所ゾーン」なのだ。左面のマス目には「入管に収容される」と記されたマス目がいくつかあり、ここに駒が止まった人は、強制的に右側の「入管収容所ゾーン」に飛ばされるのがルールだ。
この「入管収容所ゾーン」から脱出するのは非常に難しい。マス目の指示はここでは驚くほど横柄で、乱暴で、残酷だからだ。10回休みのマス目だってざらにある。
「こんなところにいたら、左面にいる他のプレーヤーがどんどん駒を進めて、上がられてしまう!」と焦るかもしれないが、心配はいらない。
遅かれ早かれすべてのプレーヤーがこのゾーンにやってきて、世界が滅びるその時まで、ぐるぐる回り続けるのだから。
お正月に家族みんなでどうぞ。