苦い文学

難民すごろく

「難民すごろく」とは、プレーヤーが日本にやってきた難民となって「難民認定」という上がりを目指すすごろく遊びだ。

スタート地点に駒を置こう。そこには「成田国際空港」と書かれている。そう、難民が日本に到着したところからこのすごろくは始まるのだ。

ではサイコロを振ってみよう。5の目が出た。悪くない。どんどん行くぞ、と駒を進めると、なんと1マス目で強制ストップだ。そこにはこんな指示が書いてある。

「1以外の目が出た場合:空港近辺のホテルに連れて行かれる。ふりだしに戻る」

ホテルというのは上陸を認められない難民が送り込まれる場所だ。残念、次なる処遇が決まるまで、難民はこのホテルでなけなしの金と気力を浪費させられるのだ。

1の目がよかった、と思うかもしれない。だが、よく見てみよう。最初のマスには続けてこんな指示が書いてある。

「1の目が出た場合:強制送還」

つまり、これでゲームオーバーというわけ。

この「難民すごろく」、品川駅構内にある入管のアンテナショップで好評販売中だ。ものすごく時間がある人はぜひ遊んでみてほしい。