苦い文学

ロシア語上級の時間

ロシア語初級では、覚えるべき単語はたったひとつ、Да(ダー)「はい」であることを皆さんにお教えした。

それだけではない。実はこの単語を覚えるだけでもう中級をすっ飛ばして上級に達してしまうのだ。ロシア語の勉強時間が数億時間省ける。

これで皆さんは、どんな長大なロシア文学も難なく読みこなせる。

ぜひ以下の読解にチャレンジしてほしい。驚くほどすらすらと読めるはずだ(なお、不要だとは思うが、念のため邦訳をつけてある)。

「Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да Да」

邦訳
「偶像がその統治者としての高い場所にデンと坐って、額にけわしいしわを刻み、情容赦もなく、独善的に私たちの人生を滅茶滅茶にしているあいだは、できるだけ重い石を私に授けて下さい! さあ、十人がかりで丸太ん棒を担いで、その偶像を倒そうではないか!」

出典:ソルジェニーツイン『収容所群島』(木村浩訳)第6巻、p.226、「第六部 流刑 第六章 流刑囚のささやかな幸福」