苦い文学

風俗担当

私の住んでいるマンションの私の住んでいる階の一室に、怪しげな中国エステの店が入っていることが判明した。

その部屋には複数の中国の女性がいて、深夜になると客と見られる男たちが出入りしているというのだ。

法律的にはどうかわからないが、マンションの規約上これは禁止されていた。また、防犯の観点からも不安なことだった。

だが、マンションの理事会には打つ手がなかった。というのも、あるのは状況証拠だけで、誰もその「店」の中に足を踏み入れたことはなかったからである。

この状況を聞いた私は考えた。「客が来ているといってもマンションの前に看板が出ているわけでもない。おそらくネットで宣伝しているのだろう」

さっそく私の住んでいる町のそれらしい店を検索してみると、いくつか出てきた。次に、それぞれの店のホームページで、「駅から何分」と書かれているかを調べた。すると、私のマンションとまったく同じ分数の店が見つかった。

その店のホームページを調べると、店内風景として何枚かの写真が載っていた。私はその写真をプリントアウトして、その「店」と同じタイプの部屋に住んでいる理事に見せた。はたしてまったく同じであった。ついに突き止めたのである。

私のこの発見もひとつの要因となって、問題は解決した。つまり、出てもらったのだ。

しかし、新たな問題が生じることとなった。というのも、この一件以来なぜか「風俗店といえば私」となってしまったのだ。事情を知らない人はきっと私のことを誤解しているに違いない。