先日、ある方から韓国語の初中級の教科書を何冊もいただいたが、主に大学用の教科書で、会話などの題材も学生生活からとられている。
私はすでに学生時代を終えた身なので、「授業は何限からですか」とかいったフレーズはあまり役に立たなさそうだ。いや、文法を学ぶ上では関係ないので別にいいのだが、ただあまり心に響かない。それどころか、自分の無為なる学生時代が思い出されてくる。
「授業は何限からですか」
「2限からです。でも、寝坊して休みました……」
反省と後悔で、韓国語の勉強どころではないのだ。私の不幸な歴史が、日韓の友好の妨げとなっているとしたら問題ではなかろうか。
そんなわけで、私は自分の状況に適合した未来志向の教科書を作ろうと考えた。以下はその試案である。
第9課 いつあの世に行きますか?
田中さん:朴さん、今年の夏はどこに行きますか?
朴さん:まだ決まっていません。田中さんはどこに行きますか。
田中さん:あの世です。朴さんも一緒に行きませんか。
朴さん:すいません。夏はたぶん仕事が忙しくなりそうです。
田中さん:そうですか。では朴さんは、いつあの世に行きますか?
朴さん:まだ決まっていません。さようなら。
(実際には、韓国語は社会人の学習者も多いので、それにふさわしい教材もたくさん出ている。)