苦い文学

亀の描いた絵

亀が考えた計画はこうである。

海辺の村に行く。計画にうってつけな村人を探す。その村人に近づき、簡単に財宝が手に入るうまい話がある、とことば巧みに誘う。計画を話し、成功すれば財宝は山分けであると請け合う。村人としっかり打ち合わせをし、細かな点でも口裏を合わせておく。

それから、主人のもとに戻り、いじめられているところを村人に助けられたという虚偽の報告をする。感心した主人の命により、村に行き、共謀者の村人を背に乗せて主人のもとに戻る(主人より往復の手間賃を貰うこと)。

村人は亀と事前に打ち合わせたとおり、いじめられている亀を助けたことをつぶさに主人に語り、亀の報告を裏付ける。かくて主人は報告を信じ、村人に金銀財宝を与える。亀は財宝とともに村人を甲羅に乗せて村に戻る。途中の海で村人を振り落とし溺死させる。そして財宝を秘密の場所に隠す。

しばらく待ってから、主人のところに戻り、村人を無事送り届けたと報告する(往復の手間賃をきっと貰うこと)。