真実の記録

竹の家

タイ・ビルマ国境の難民キャンプや貧しい農村の家は竹でできている。枠組みも竹なら、床も壁も竹だ。これは柔らかい細い竹を割って、編んだり紐で繋いだりして1枚の板のようなものを作るのである。屋根は、何かの葉っぱで葺いてある。

これらの家は、高床式で、地面より1メートルかそれ以上の高さに床があるのが普通だ。縁の下には家畜がいることもある。

2011年5月、タイ国境でカレン人の政治的な集会が開催され、私も参加した。東日本大震災から3か月にならない頃だ。余震もしばらく続いたことから、日本を離れるのに不安もあったが、タイ・ビルマ国境の揺れない大地に安心感も抱いた。

集会はビルマ側のジャングルの中で行われた。集会は4日間で、集会場は木と竹で作られたホール、宿泊先は例の竹の家だ。

これまで私はこの高床式の竹の家に何度も泊まったことがあったので慣れていたが、今回は違った。竹の家は揺れるのだ。その揺れを私の体は余震と勘違いしていつまでたっても落ち着かなかった。

集会の後は、近くの村で一泊した。そこではカレン人・カチン人・アラカン人の若い男女が、軍事教練を受けていた。私が泊まった竹の家もやはり揺れたが、疲れと慣れで気にせず寝てしまった。

朝起きると、枕元に大きなネズミの糞が落ちていた。