真実の記録

エスエムエル

スターバックスの飲み物のサイズは、小さい順に Short、Tall、Grande、Venti となり、それぞれがはっきり区別されていて、注文しやすい。

一般的には Small、Medium、Large の頭文字をとって S、M、L とするが、「エス」はともかく「エム」と「エル」は、時として聞き取りにくい。はっきり聞き取ってもらうには「エム」の「ム」と「エル」の「ル」の母音をはっきり発音する必要があるのに、関東ではこの語末や文末の「ウ」の音ははっきり発音しないのだ。

そんなわけで、こんなことがよく生じる。

私 「アイスコーヒーのエルで」
店員「エムでございますね」
わたし「いえエルで……」

そこで、こうしたやり取りが煩わしいので、私はこう注文することにする。

私「えー、アイスコーヒーのラージで」
店員「は、エルでございますね」
私「はい、エルです」

お店の人は確認しただけなのだが、私は自分が間違えたのを訂正されたような気がして、悲しくなる。

しかし、あるとき、今までとは異なる対応をしてくれるお店の人に出会った。

私「アイスコーヒーのエルで」
店員「(ハキハキと)はい、ラージでございますね」

私はうれしくなったが、この気の利く店員さんが私にサッと出してくれたのは、アイスコーヒーのエスであった。