真実の記録

過剰すぎる訂正

私には何人かの韓国の友人がいて、せっかくなので韓国語を勉強してみようと思い立った。

そこで、まず、韓国語・朝鮮語を表記するハングルを学ぶ。この文字をおぼえること自体はたいして難しくない。ただ、ハングルには、漢字やカタカナに似た文字も多く、うっかりすると、漢字やカタカナのように書いてしまう。

例えば、ハングルの「ㄹ」は r に当たる子音を表わすが、雑に書くと「己」のようになる。

「チウッ」と呼ばれる子音字「ㅊ」も、厄介だ。私はいつもうっかりカタカナの「ネ」と書いてしまう。なので、この縦棒の「一本足」を書かないように注意している。

私は今年、ハングル能力検定の5級を受けた。この検定で一番低い級だ。はじめの30分は聞き取りのテスト、それから60分の筆記だ。

聞き取りの試験では聞き取れた内容をメモして、それで解答した。木の枝に乗る猫の絵についての問題があった。4つの選択肢が読み上げられ、どれが正しいか当てよ、というものだ。

最初の二つの選択肢では「犬」という単語が聞き取れたので「イヌ」とメモした。残りの二つの選択肢では「猫」という単語が聞き取れた。

試験が終わって、問題用紙を見返した私は驚いた。猫の絵の問題の箇所で「ㅊコ」とメモしてあったのだ。

8割以上が合格するこの5級で不合格となった私であるが、合格するまでは、愛猫家がなんといおうと、ネコは足を切った「ㅊコ」でいくつもりだ。ㅊコ。