諸報告

仁川開港場通り

11 月 24 日から 11 月 26 日にかけて、韓国の仁川で開催された「日韓市民100人未来対話」の初日の夜は仁川のホテルで歓迎晩餐会が行われたが、その前に「文化体験」プログラムも開催された。

どういうプログラムかというと、仁川在住の作家・翻訳家で、仁川官洞ギャラリーという文化施設の館長である戸田郁子さんの講演を聞いたのちに、参加者同士でチームを組んで仁川に残された近代文化遺跡のいくつかを探すアクティビティをするというものだ。

「近代文化遺跡」というのは、主として日本が支配していた時代に建てられた建物で、銀行や郵便局といった石造建築物や、日本人の建てた民家などもけっこう残されている。仁川官洞ギャラリーもまた、昔の日本人の町屋のひとつをリノベーションしたものだそうだ(ゲストハウスもやっていて泊まることもできる)。

これらの建物が残る区域が仁川開港場通りで、おしゃれな雑貨屋やカフェも並んでいるが、古い建物を改修して利用しているものもあるようだ。

ところで、今回の韓国旅行に先立ち、私は自撮り棒というものをはじめて買った。日本でも外国人はみな持っているし、たぶん韓国でもそうに違いないから、これはもう持たねばならないと思い込んでしまったのだ。

さて、講演後のアクティビティでは、各チームは課題となった文化遺跡を地図を頼りに5つ探し出すことになった。建物の前で写真を撮って、ゴールで戸田さんに見せねばならないのだ。

そして、課題であるグループフォトを撮るときに、私の自撮り棒が大活躍したのはいうまでもない。もっとも、グループの若い人に教えられるまで、その使い方もよくわからなかったのだが。