真実の記録

骨のある話

以前、私の友人のビルマ人が亡くなり、葬式も都内で無事済ませたのだが、遺骨をどうするかについてはそうとう困った。

私の印象では、仏教徒のビルマ人は日本人のようには遺骨を尊重しないようだ。

だが、かといって遺骨を問題にしないというのではない。むしろ非常に恐れているのだ。

なので、どのビルマ人も処理したがらず、結局、私が預かることになった。それからが非常に問題で、私はずいぶん悩んだものだった。

その時の話だ。

あるビルマ人の難民認定申請者が入管に収容された。彼はいくどか不認定になっていた。もしかしたら、彼は諦めて帰国するかも、という人もいた。

彼の知り合いで日本語の上手なビルマ人がおり、面会に行った。そして、私に連絡してきてこう言った。

「彼は難民申請を続けるつもりなので、どうか身元保証人になってください。彼はビルマにもう家族もいないので、日本に骨をうずめる気なのです……」

骨の話はもうやめて! 保証人はやるから……