イケメンは私にとって長い間、不倶戴天の敵であった。なぜなら、私は、人格的な高潔さや、見た目の美しさや、肉体の健やかさとは無縁の人間であり、なおかつそうした存在であることを峻拒してきたからである。
しかし、年をとったせいか、それとも、娘を得たせいか、最近、イケメンにそれほど激しい憎悪を感じなくなった。
それどころか、韓国のドラマに出てくる多種多様なイケメンを見るのにいささかの躊躇も感じないのだ。いや、進んで観るのだ。いや、むしろ、観るのを楽しみにしているのだ。
私は2015年、ミャンマーで行われた全国的停戦協定の調印式に、チン民族の代表団の一人として参加したことがある。この協定は、残念ながらとっくの昔に反故にされてしまったが、私はこのときの経験を生かして、イケメンとの停戦協定を全国に先駆けて行おうと思っている。
はたして停戦は実現するだろうか。それは、イケメンたちが、私の提示するたったひとつの条件を呑むかどうかにかかっている。
それは、私をイケメンの仲間に入れることだ。