コロナのせいなのか、それともアベノミクスのせいなのか、私の住む町に、おかしな連中がウロチョロするようになった。
くたびれたトレンチコートをまとい、黒縁の眼鏡をかけた男は、いつもこの格好で、何やブツブツつぶやきながら、町のあちこちに出没する。今日だけで私は、朝に2回、昼前に2回、午後から夕方にかけて4回、さらに夜には2回、駅・スーパー・商店街で見かけた。
こいつに劣らずおかしなのは、身なりのよい年配の婦人で、なんと見るたびにかぶっている帽子が違うのだ。今日、朝7時ごろに見かけたときは、白い花の飾りがついた丸い帽子だったが、午後3時にはつばの広い黒い帽子を載せていた。そして、午後8時に私が駅の地下道ですれ違ったときには、茶色いニット帽を目深にかぶっていた。一人でファッションショーでもやっているつもりなのだろうか。
この町に巣くうおかしな連中について語り出すとキリがないが、もう一人だけ挙げておこう。そいつは、いつも駅のデッキにいて、ギターともウクレレともつかぬような奇怪な弦楽器を抱えている。そして、驚くなかれ、決してそれを弾くことはないのだ。私は今日も始発前からこいつを見張っていたから、本当だと断言できる。この「ギタリスト」はただ立っているだけなのだ。なんたる時間の無駄遣いであろうか。
どいつもこいつもたいした暇人で、頭のおかしい連中だ。こういう連中が徘徊しているとは、町の恥ではないか。政治家は何とかすべきだと思う。
問題:この町で、もっとも暇で、もっともウロチョロしていて、もっとも頭のおかしい住人は誰か答えなさい。