真実の記録

愚かなり、わが脳

私は現在仕事を探しているが、どこに当たっても難しく、気づけばもはや三つの選択肢しか残されていないのだった。

ひとつは「ユーチューバー」だ。しかし「ユーチューバー」とはなんだろうか。中国人の名前(劉忠馬??)のようだが、私にはまったくわからない。

もうひとつは麻薬密売人だ。なるほど、繁華街の電柱の陰に隠れて道行く人々にこっそり薬物をお届けするというのは、けっして楽ではないが、手堅い仕事だ。しかし、問題は麻薬をどこで仕入れるかだ。警察とか成田空港にたくさんある印象があるが、分けてくれるとは思わない。神奈川県警なら可能性はあるかもしれないが……。

3つ目はブライアン・フェリーだ。

ブライアン・フェリーはロキシーミュージックの中心人物で、最後のアルバム『アヴァロン』はロック史に燦然と輝く名盤だ。ソロ活動でも知られ、「スレイブ・トゥ・ラブ」「レッツ・スティック・トゥゲザー」「トーキョー・ジョー」など、名曲も多い。

私はかねてから、彼の深い余韻を湛えた音楽と、抑制の効いたダンディズムに関心をもっていた。もうすでになにを始めるのにも遅い年齢になったが、ブライアン・フェリーなら今からでも目指せそうだ。

時給がよさそうなのも魅力だ。