ついさっきまで晴れていたのに、急に激しい雨が降り出した。
自分にはどれだけの時間が残されているだろうか。今、この手記を書きながら、私は思う。
なぜなら、この豪雨はやつらからの警告だからだ。やつらは、こうして雨を降らせて、傘を持つことを拒絶した私を脅かしているのだ。
彼らは私を決して許そうとはしないだろう。私の勇気ある告発によって、傘を通じて人類を支配しようとしている恐るべき秘密結社の存在がついに暴かれたのだから。
連中は、今、私を押しつぶそうとしている。秘密結社の権力を傘に着てだ。
連中は私に危害を加えようとしている。傘ばる物を投げつけてだ。
だが、私は屈しない。私たちの世界を邪悪な存在に奪われてはならない。
インターホンが鳴った。誰だ、こんなときに……やつらか、それとも……。私は息を潜める。
再びインターホンが鳴った! 私は意を決する。立ち上がるのだ、玄関に向かうのだ。よしんばそこに邪悪な存在が待ち受けていようとも……。
悪に抗うことはできても、運命には抗えぬ。
私は扉を開けるだろう。そして、命尽きるまで
(奇怪な手記はここで終わっている。玄関には Amazon の空箱が置かれており、中にレインコートの納品書が残されていた……)