イギリスの四大バンドといえば、ビートルズ、ローリングストーンズ、フー、キンクスだが、このうちのローリングストーンズとキンクスのそれぞれのファンとタトゥーの関係について、ある研究が発表された。
研究によれば、ローリングストーンズのファンがタトゥーを入れる傾向があるのに対して、キンクスのファンにはこの傾向がほとんど見られなかったのだという。
さらに、タトゥーの内容についても調査がなされている。ストーンズのファンは、トレードマークのベロをはじめとして、ドクロ、ミック、キースの肖像、アルバムジャケットなど多様なモチーフが選ばれていたが、キンクスのファンは一様にキンクスのボーカルである、レイ・デイヴィスの顔であった。
「これは、ロック文化の新たな側面を浮き彫りにする研究です」と、ジェームズ・オスターバーグ氏は語る。なお、氏はこの研究に関係していないし、そもそも論文を読んでない。
だが、この研究に対して、直ちに反論が提出されたことも注記すべきであろう。自らもキンクスの熱烈なファンである反論者が、キンクス・ファンはタトゥーなど入れないという信念のもと、データの検証を行ったのである。
その結果、先行研究によってレイ・デイヴィスの顔だとされていたタトゥーのすべてが、デイヴィッド・リー・ロスの顔であることが判明した。