言語

日本語教育能力検定試験やよのさ(7)

 日本語教育能力検定試験の試験 II (30分)は、聴解試験だ。

 私もそうだが、これが苦手の人は多い。特にアクセントの聞き取り問題が大変だ。アクセントというのは例えば「橋」と「箸」の違いで、「橋」は「は」が低く、「し」が高い。つまり「低高(ひく・たか)」だ。いっぽう、「箸」のほうは反対で「高低(たか・ひく)」になっている。

 聴解試験では、この高低を聞き取る問題が出る。しかも、単語ではなく文の一部が、間違ったアクセントで発音される。問題1では、例えば「アベノマスクが6年後に来た」という文の中の「ろくねんごに」がおかしな抑揚で2回繰り返される。

 その「ろくねんご」の文字ひとつひとつの高低が全体でどんな組み合わせかを、4つある選択肢の中から選ぶのだが、聴解問題だ、待っちゃくれない。ぼやぼやしてると、もう次の「そのマスク、もう役に立ちませんね」の「やくにたちません」が変な調子で始まっている。だんだん追い詰められて、何が高で何が低なのかわからなくなる。もう全部同じに聞こえる! 

 いやはや、恐ろしい問題もあったものだが、救いなのはこれが恒例の問題だということ。だから、練習ができる。アクセントの勉強と過去問をやっておけば必ず得点ができる。少なくとも、0点にはならない。

 私もこのアクセントの問題には強い恐れを抱いていたので、過去問は何度かやった。その結果、ついに奥義を会得したという瞬間もあった! できるぞ! 高低が目に見える! だが、数日サボったら忘れてしまった。