言語

日本語教育能力検定試験やよのさ(4)

 日本語教育能力検定試験の出題範囲は広く、その内容については日本国際教育支援協会のHPに出ている(出題範囲等)。見ていただければわかるかと思うが、この出題範囲について書いたものですら広い。私は何度かチャレンジしたが、だいたい最初の数行で挫折してしまい、最後まで読み通せない。

 なので私なりに理解している形で出題範囲をまとめるとおおよそ次の4分野になる。

①言語学
②日本語学
③日本語教授法
④日本語教育、その他もろもろ

 ①は②〜③の基礎だ。②は日本語を教えるための道具立て(文法用語)を揃える分野だ。③は教授法の歴史、初級・中級・上級の教授法、文法や読解、聴解などの教授法、成績の付け方などが含まれる。④は日本語教育に関連する分野で、記憶などの心理学、学習法、異文化コミュニケーション、日本語教育政策、移民政策などだ。

 これらのうち、一番重要なのは何だろうか。言語学を勉強したことがあるからいうわけではないが、私は、ためらわずに①の言語学、しかもその中の音声学と答える。

 理由は次の3つだ。

  1.  言語は音声を使うものだから、①の言語学では音声の観察が基礎となり、②では日本語の発音の理解、③では発音指導に不可欠である。
  2.  音声学は、知識だけでなく発音やアクセントを実際に聞き取ったり、口に出してみるという訓練が必要。つまり、一夜漬けでは身につかない。また、口腔断面図なども目を瞑っても書けるぐらいに手を動かしたほうがいい。
  3.  試験 I はもちろん、試験 II の調音やアクセントの聞き取り問題など音声学系問題は確実に得点源となる。だが、そうなるまでは、聴解問題の過去問を繰り返す必要がある。

 要するに音声学はやっかいで時間はかかるが、効果は大きい分野なのだ。

ヤンゴンの日本語学校