この試験を受けようと考えた人が必ず迷う問題がある。それは、どこかの日本語教師養成講座に通うべきか、それとも、独学でやり抜くべきか、という問題だ。
日本語教師養成講座は安くない。60万ぐらい、いやそれ以上かかる。しかも、420時間だ。1年かけても終わらないかもしれない。これに対して、独学ならば、教科書と過去問代ぐらいだ。集中してやれば……ネットを見ると独学3ヶ月で合格したなんて人もいる。60万なんか払うのはバカらしい。
確かにそうだが、独学が苦手な人もいるし、忙しかったり、子育て中だったりして時間の調整が容易ではない人もいる。そうした人にとっては、強制的に学ぶ時間を確保できる養成講座というのは、大いに利用しがいのある手段だ。
だから、どちらがいいかという問題については、誰にでも当てはまる答えなどなく、結局は、独学か教室か、という学習スタイルの違いや、忙しさ、経済的事情、養成講座の場所、ライフプラン、そして好みなどいろいろな要素を勘案して、自分にあったほうを選ぶしかないということになる。
そして、こうして考えること自体が、実は検定試験の内容に直につながっている。
ところで、まれにこんなことを言う人がいる。独学で合格できるのだから、養成講座など時間と金の無駄だと。しかし、なんでも独学でできるものならば、そもそも日本語教師などいらないのではないだろうか。
