読み物

ただいま禁酒中!(7)

 禁酒をすると、当然ながら酔うこともなくなるから、いつも同じ意識状態でいることになる。しかし、時に自分を忘れたくなることもある。そうした時は、忘我の境地を目指して瞑想をするとか、滝に打たれるとかするのが一番いいのだろうが、ゆっくり座っていられるほどの暇もないし、滝もない。

 そういうときにお勧めしたいのがタイマだ。

 わたしは、禁酒して以来、タイマを続けている。初めは効かないが、徐々に精神が変容してくる。それが心地いいのだ。酒が入った状態でやるのは良くないともいうので、禁酒中にはうってつけの習慣だ。というか、今や、タイマをやめたくないがために、禁酒を続けているといってもいいぐらいだ。これには中毒性があるのだ。

 しかも、これは繁華街に行けばたいてい見つけることができる。お金はかかるが、飲み代に比べれば安いものだ。

 もっとも、コロナの件で、最近はちょっと難しくなっている。コロナが終わって、はやくタイマ解禁といきたいものだ。

 タイ・マッサージの話はこれくらいにするが、酒に代わる趣味や行動様式を身につけることも、禁酒を継続させる秘訣であるようだ。

“boy’s club” by Matt Furie, p117.