Burma, 難民, 入国管理局, 収容, 大村入国管理センター

古いほうの収容ウイルス、長崎入管訪問(その5)

 仮放免の手続きは、大体どこの入管でも2〜3時間かかる。だから、だいたい朝の9時に手続きを開始するようにいわれる。そうすると昼前には終わるのだ。

 9時に大村入国管理センターに確実に着いているためには、当日早朝出るよりも、前乗りしておいたほうが安心だ。ということで行きは25日の朝に成田を出る便、帰りは26日の17時に長崎空港を出る便を予約した。

 保証金の40万円を受け取ったのが、出発前日の24日のこと。中サイズのスーツケースも渡された。これは何のためかというと、長い収容生活を支えた服や本などの私物を詰め込むためのものだ。スーツケースの中には大きなバッグも入れられてあった。

 仮放免されるときに、こうしたバッグがないと、ゴミ袋を抱えて出てくる羽目になる。うっかり置き忘れでもしたら、捨てられること間違いなしだ。いや、見た感じ、ろくなものは入ってやしない。新品らきしものは一切ない。だが、これらが、長期の収容が被収容者を洗い流したのちに残った全財産ということもあるのだ。

 さて、スーツケースの中には、ビルマのお菓子も入っていた。これは私に、というわけで、ありがたくいただいた。(つづく)