Burma, 難民, 入国管理局, 収容, 大村入国管理センター

古いほうの収容ウイルス、長崎入管訪問(その3)

 3月19日木曜日の夕方、大村入管に行き方を聞くために電話したのだが、対応した仮放免担当の職員から、驚くべきことが明かされた。

 まず、仮放免の手続きをするには遅くとも予定日の1週間前に電話しておかなくてはならないのだという。なぜなら、今回の場合、仮放免後の住所は東京なので、所轄の品川の入管に連絡するなどの準備があるからだそうだ。そんなに時間かかるかな、とも思うが、まあ、いいだろう。

 私を大いに焦らせたのは、その次に知らされたことだ。職員が言うには、4月の最初の週、すなわち、3月30日から4月5日までは、仮放免手続きはできない、というのだ。「年度始めの人事異動で忙しい」からだそうだ。

 となると、今週中に決めなければ、彼が出てこられるのは早くて4月6日ということになる。それはちょっとかわいそうだ。

 では、今日中に決めて明日電話すれば間に合う、と思ったが、明日は春分の日ではないか。休日だ。

 「あの、今、手続きをお願いしたら、早くていつですか」

 「3月26日木曜日ですね。27日の金曜日は、他の仮放免手続きでいっぱいなので」

 時間を見ると、もう5時だ。かけおなしてる暇はない。今決めるのだ。

 「わ、わかりました。26日でお願いします。絶対行きます」

 かくして、彼の仮放免の日が決まったのであった。