2018年4月に品川に収容されて、2019年6月に長崎の大村入国管理センターに移されたビルマ難民に仮放免の許可が出た。保証人である私のところに彼が電話してきたのが3月12日のことだった。
大村からの電話はいつも聞き取りにくい。まるで他の星からかかってきてるみたいだ。それでいつもイライラするのだが、それでも「奇跡だ、奇跡だ」と世界の果てで彼が叫んでいるのだけはわかった。
一度入ったら、2年、3年が当たり前の大村入管だ。それが、1年にもならないうちに仮放免許可が出た。私は品川で4回彼のために仮放免申請をしていた。大村なら、最低6回、と覚悟していた。それが、2019年12月の2回目の申請で出たのだ。まさに奇跡、というわけだ。だが、奇跡など信じられるだろうか? 忖度ばかりのこのご時世に。たぶん、誰かがどこかで忖度し間違えたにちがいない。
そうであっても、許可は許可だ。自由は自由だ!
もっとも、その自由を手に入れるためには金が要った。40万円の保証金だ。彼の知人が金策に走り回っていると言うので、私はその連絡を待った。(つづく)
