短い作品を日々公開しています。
漂白の達人
衆院選のさなか、世界的な言語学者のスティーブン・ガルシア博士が来日し、都内を巡って精力的な言語調査を実施しまし…
スタンディング
スタンディングのライブでは、ライブのあいだじゅう立っていなくてはならない。これはけっこう大変だ。なので、整理番…
素顔
「みなさんにとっては VTuber なんてもう当たり前でしょうが」と、その先生は学生たちに語りかけた。 「僕は…
地球温暖化のためにできること
【あほうの党党首からのメッセージ】高齢化が我が国にもたらすのは、社会保障費の増大です。つまり、年金・医療・介護…
Mei Semones@duo MUSIC EXCHANGE
日本にはたくさんのネパール人がいるが、いろいろな民族集団の人がいるので、ネパール語以外の言語を母語として話す人…
引き波
「東京に住んでいるかぎりは、それほど津波の心配をする必要はありません」と教室に入ってきた教員は、教壇の前に立っ…
無料ニュース勢
木鐸というのは、むかし中国で法令などを人民に触れて歩くときに鳴らした鈴のことで、ここから「社会の木鐸」という言…
和ステナブル
世界でも日本人だけが、虫の音を味わいのある音として聞き取ることができるということは、古くから知られていますね。…
保留音楽
私の友人が監修を務めた『保留音楽全集』というコンピレーション・アルバムがある。「保留音楽」というのは、電話を保…
歴史の試練
僕たちが恐れていたことが、現実になろうとしていたんだ。 2025 年 12 月、アメリカのトランプ大統領はびっ…
闘志の燃やし方
私は今、ある厄介な法律トラブルに巻き込まれている。もっとも、弁護士が出る段階にはないが、いずれは出さねばならな…
語れるゴミ
ごみ出しルールを守りましょう!! ごみを出す際は、「出し方」「収集場所」「収集日」(朝8時30分まで)を守り、…
ぜんぜん
私たち日本人にとって「全然」は心の支えだ。なぜなら、この言葉ひとつで、自分の自尊心を高めることができるからだ。…
中国の漢字
最近、私は Youtube などで、日本語の字幕の漢字が中国の漢字になっているのに気がついた。例えば「直」だ。…
見えないカッコ
私はビルマ語は読めないが、一時期、ビルマの難民関係の必要で、ビルマ語で書かれた文書をたくさん見る機会があった。…
第二次世界観戦争
アニメや漫画に「この世界観にはついていけない」とか「この世界観にはハマれない」などと言う私たちは、貧乏人や家の…
文学のリマスター
リマスターとは、現代の最新技術を用いて、昔の音源や映像の音質や画質を向上させることだ。音楽であれば、デジタル化…
足繁く通いすぎて
神経質というか屁理屈屋というか、とにかく厄介な人が東京に来て、その人を食事に連れて行かねばならなくなった。私は…
Friday I’m in Love
「Friday I’m in Love」は、イギリスのバンド The Cure が 1992 年に発表した曲だ…
世界観戦争
私たちは世界観が大好きだ。「魔法が現実に存在する世界」「記憶が貸し借りできる世界」「愛が禁止された世界」「同じ…
ビルマ人とユダヤ人
この間、日本に暮らすビルマ人とご飯を食べた。焼肉屋で働く彼は忙しくて、なかなか会うことができない。年末前の最後…
私の私
あなたの私はあなたですか。それとも私ですか。私の私は私です。なのにどうしてあなたは私なのですか。 あなたの私は…
海外のニュース
国内のニュースで悲惨な出来事、たとえば幼い子どもが犠牲になった犯罪や事故のニュースを見ると、私たちは心を痛め、…
反対側のドアが開きます
都内の電車で奇妙なできごとが発生した。ある特定の車両だけ乗客がいなくなるのだ。どういうことかというと、その車両…
物語を紡ぐ
先生が私たちに物語を紡いで見せるとき、私たちはこれ以上なく元気と勇気が湧いてくる。自分たちが、まだ故郷と家族を…
いわくつきの場所
2ヶ月ほど前、新しくラーメン屋ができた。行ってみたら、もう別の店になっていた。 駅前の大通り沿いにある場所で、…
友人の旅立ち
世界中の人たちが今、どこに旅行に行きたいかといえば、それは日本なんだ、と私の友人はいう。 彼によれば、日本は治…
卒業文集投資ビジネス
犯人が捕まったとき、テレビ局がまず探すのが小学校の卒業文集だ。なぜなら、犯行の全貌を明らかにするためには、犯人…
ガチャガチャ
子どもを連れてデパートに行ったら、ガチャガチャのコーナーがあった。三段に積まれたガチャガチャが壁と中央に並べら…
愛国心あふれる国に
愛国心は国を守るための基礎です。核を持つことも大事ですが、愛国心のない人間に核ボタンを委ねることはできないので…
アンガー・マネジメント
ロシアがウクライナに侵攻し、ガザではイスラエル軍による攻撃が続き、アメリカはベネズエラに押し入り、日本がたった…
人格パレイドリア
木目を見ていると、だんだん顔らしきものが浮かび上がってくる。これは顔パレイドリアと呼ばれる錯覚現象で、無意味な…
座る能力(後編)
たとえば、たまたま近くにあった社長の椅子に私が座ったとしよう。そのとき、なにが起こるだろうか。いや、なにも起き…
座る能力(前編)
私は、あるときから不思議な能力を身につけた。どうしてそんな力が身についたのかわからない。その能力とは、座りたい…
テンプレ化
YouTube 初期に活躍したネット思想家、アンドリュー・モールディング(1969-2016)は、2012 年…
ニッポンのモノづくりがあぶない
アナウンサー「では、次のニュースです」(映像が切り替わり、記者が登場) 日本のモノづくりは、高い技術力、品質、…
津波の来ない町
津波の警報が鳴ってからというもの、僕たちは家を出て、ずっと登ったところにある山の上の避難所で暮らしている。そこ…
言語化マジック
私は口下手で、いつもつまらない思いばかりしている。自分の意見や気持ちをはっきり言語化できるようになったらいいな…
摂州合邦辻
『摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)』は、今から約 300 年近く前に上演された浄瑠璃で、その最後の「合邦…
カレン・ニューイヤー 2026(2)
今年のカレン・ニューイヤーは 12 時に始まって 17 時まで続く。前半は式典で、カレン人の歴史や文化に関する…
カレン・ニューイヤー 2026(1)
今年もカレン・ニューイヤーの時期がやってきた。 これはビルマとタイに住むカレン人が新年を祝うお祭りで、日本でも…
マナーの行き着くところ
その国は、電車のマナーが厳しい。人々は都会にしか仕事がなく、しかも都会には住めないので、いつも満員電車を使うし…
ともちゃん赤ちゃんごきげんライブ2
今年は何度かお笑いライブに行ったが、そのたびに思うのは、女性の客の多さだ。おそらくこれはお笑いだけのことではな…
駅の秘密(3)
「日本、男、上下」 長いあいだ駅について思いを巡らせてきた彼らにとって、この暗号を解くのはさほど難しくなかった…
駅の秘密(2)
フードの男が囚われの男に近づくと、人々は静かに離れ、会議室の壁際に立った。囚われの男はフードの男に泣きながら助…
駅の秘密(1)
彼らは出勤途中の男を拉致するとアジトに連行し、地下の独房に放り込んだ。「お前が話すのならば、命だけは助けてやる…
仮名手本忠臣蔵
4年ほど前から浄瑠璃の脚本を読みはじめ、それが昂じて、今年は義太夫節の語りや三味線にまで興味をもつにいたった。…
謝罪の評価
ヨーロッパのとある国の政治家が堂々とつり目のポーズで写真を撮り、アジア人を侮辱したことに大きな非難が巻き起こっ…
スタンディング・エヴォリューション
12月18日の Homecomings のライブは座席指定だった。私はこれを知って喜んだ。ライブの間中立ってい…
Homecomings@EX THEATER ROPPONGI
たぶんバカなのだろう私は、先のことはあまり考えずに予定を入れてしまう。そんなわけで 12 月に入って 3 回も…
熊の拡散
日本漢字能力検定協会は 12 月 12 日、令和 7 年の世相を漢字 1 文字で表す「今年の漢字」が「熊」に決…
mekakushe と宇宙ネコ子
宇宙ネコ子が mekakushe とライブをするというので行ってみた。タイトルは「mekakushe &tim…
立ち仕事
ビルマ人の友人の病室は 8 階の大部屋の窓際にあった。すべてのベッドはカーテンで閉ざされていて、見舞いに来た私…
構造の外(2)
曇り空の下、新宿の高層ビルが立ち並んでいた。私は世界でも有数の都市が一望できる場所にいたのだった。銀色の巨大な…
構造の外(1)
ビルマ人の友人が入院したというので、2 人のビルマ人とお見舞いに行った。病院は新宿にあり、彼の病室は 8 階に…
電車の広告
電車にはいろいろ広告が貼られているが、最近よく見るのが、何かの支援団体が寄付を呼びかけるものだ。女性の顔が大き…
男たちの危険な遊び
この世界には、口に出しては言ってはいけないことがあるの。そう、男たちが言わないで我慢している言葉がある。なぜな…
擬人化
私たち人間の認識に備わっている基本的な装置のひとつは擬人化だ。私たちにとって人間を認識できるか否かは重要なので…
ザ・シスターズハイ+ネコニスズ
ザ・シスターズハイとネコニスズの「ツーマンライブ」が新代田 FEVER で開催された。これは、ザ・シスターズハ…
ギブミーガン
アメリカ大統領が日本にやってくると「日本でも銃を自由化せよ」と圧力をかけた。おりしも存立危機事態のことばかり考…
自由な話
去年、ポーランドに行ったとき、行きの飛行機で隣に座ったポーランド人の青年に話しかけられた。なんでも 1 ヶ月北…
人類の進化
彼は、自分の書いたものを AI に読ませてみようと思った。そうしたら「読者はいないでしょう」とすぐに評価がかえ…
ラブレターズ単独ライブ 2025「最愛」
去年、キングオブコントで優勝したラブレターズが今年の 2 月 3 月に単独ライブを開催したのに行こうと思ったが…
英語を学ぶな
私たちは、教育に関わる者として、子どもに英語を教えることに断固として反対です。なぜなら、英語ほど卑猥で淫らな言…
AI 災害
AI について独自に学んでいた友人は、驚くべき結論に達した。AI とは自然現象なのだという。まともな頭ならば、…
脳の兵士
いつの日か私たちは、どん底まで落ちぶれて、髪の毛を売っても、汗を売っても、血を売っても、体を売っても、臓器を売…
後進の沼
日本は昔、先進国であった。そして、今はゆっくりと先進国から転落しつつある。それどころか、後進国の沼に片足を突っ…
最後の読者(2)
「あなたの作品は読者を拒否するのが特徴なのに、これは読者を拒否しておらず、あなたらしくない」 こんなふうに言わ…
最後の読者(1)
私は書くものを SNS で発表しているが、読者がひとりもいなかった。フォロワーもゼロ、「いいね」もゼロ、つまり…
哀悼せざる者たち
どこかの街で大きめの事故が起き、犠牲者がでた。芸能人たちが哀悼のメッセージを SNS にあげるなか、一部の芸能…
AI なんて怖くない
「AI は人間から仕事を奪うというが、本当か」 「私は人間の代わりを務めるだけです」 「しかし、あなたのせいで…
熊の郷
熊が人里に降りてきて、人々に乱暴を働きだしたとき、私たちはこう考えた。 「熊に人間の食べ物を食べさせなければこ…
デューティ・ヘイヴン
タックス・ヘイヴンとは、税金ゼロか、ほとんどかからない租税回避地のことです。納税の義務を回避して脱税したり、非…
孤独な娘
最近、私は AI にいろいろ尋ねて、知らなかったことを教えてもらっている。 あるとき、私は機械にすぎない AI…
コレサワのかぶりもの
昨日 11 月 22 日、私は日帰りで岡山大学に行った。日本言語学会の大会で、ポスター発表をするためだ。題目は…
今週の中国人たち
急に大きなポスターを印刷しなくてはならなくなった。それで池袋のキンコーズに行った。混んでいるが、2時間ほどでで…
noodles と宇宙ネコ子@新宿 red cloth
東新宿で、noodles と宇宙ネコ子のツーマンライブが行われるというので行ってみた。宇宙ネコ子が目当てだ。 …
詐欺でない本
昨日は、Amazon で売られている詐欺の本について書いたが、今日はやはり Amazon の詐欺ではない本につ…
詐欺の本
Amazon で本を買うと、残念な思いをすることがある。古書を買ったら、表紙がなかったり、箱がなかったりする。…
AI の歯
AI の言葉遣いは、学習した言語データのうちもっとも平均的なものだという。だから穏健だし、過激な物言いなどとは…
孤独なダンサーたち(5)
コレオグラファーの手配によって男は病院に緊急搬送されたが、そのときにはもう意識を取り戻していた。医師は簡単な診…
孤独なダンサーたち(4)
その男は、駅前広場の真ん中の暗がりのなか、異様なダンスを孤独に踊り続けているのだった。 コレオグラファーは、思…
孤独なダンサーたち(3)
孤独なダンスを始めたのは彼が最初ではなかったというのは疑いようがない。もしかしたら、項羽にまで遡る可能性もある…
孤独なダンサーたち(2)
そんな状態だから、と他の人々は言うかもしれない。精神の調子が狂って、彼にそんなことが起きたのだ、と。だが、私は…
孤独なダンサーたち(1)
言葉が人間の認識に強い影響を与えることがある。「心が潤う」「乾いた心」「あふれる愛」「元気が湧く」「ひからびた…
宇宙の鍵
私は宇宙物理学のことはよくわからないが、その研究がある種のパスワード探しであるということはよくわかる。 そのパ…
『存立危機事態 ザ・ムービー』
【ザンゲー通信:記者の目】日本の首相が、台湾有事が「存立危機事態」だと発言したことに対し、中国政府が大きく反発…
時代にログインできない男たち(終)
医師は、物腰の柔らかい男で、私よりずっと若く見えた。丁寧に私の血圧を測り、胸に聴診器を当てた。それから、診察台…
時代にログインできない男たち(2)
翌日、私は仕事を休んで近所の病院に行った。「パスワードを忘れたのです」と受付にいうと、外来で待つようにと言われ…
時代にログインできない男たち(1)
「あなたのような中高年男性は、すきあらば昔をなつかしもうとするし、目を離せば今と女性と外国人に対するヘイトスピ…
アボカドのための祈祷
全国のアボカド愛好家有志が、今日、千代田区大手町にある将門塚の参詣のために集まりました。 将門塚は、その昔、朝…
ストレスチェック
会社から「ストレスチェック」を受けるようにという通知が来た。面倒くさいしバカバカしい。そこで、私は AI にこ…
駅の階段での発見
夕方、仕事から帰ってきた人々が電車からどっと降りるとき、階段の右側は、改札階へ上がる人々でごった返す。なぜなら…
家計にやさしい国旗損壊罪
日本でも国旗損壊罪の制定に向けて大きく動き始めました。賛否両論のあるこの国旗損壊罪ですが、日本国民にとって意外…
涙は下に流れる
私たちは年齢を重ねると涙もろくなる。子どもが健気に歌っている姿や、若者が成長しようともがいている姿、それどころ…
ワーク・ライフ・バランス
社長がこんなことを言い出した。 「ワーク・ライフ・バランスを捨てて、働かねばならない」 社員の一人が言った。「…
世界の真ん中で咲き誇る
かねてから日本は「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」ためのプロジェクトを準備してきましたが、今日、その…
私の MBTI
MBTI というのは、人間の性格を全部で 16 のタイプに分類するものだ。私は詳しくはわからないし、知る必要も…
人類に不可能なこと
アメリカの科学ジャーナル「サイエンティフィック・ベンチマーク」に「人類に不可能なこと」という興味深い記事が掲載…
Message in a Bottle
まるで漂流者のように私は街をさまよい、「孤独のメッセージ」という一風変わった名の焼肉屋に逢着した。 客は私だけ…